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2016年03月02日

六十干支と現代数学的思考

4,000年前の殷王朝の遺跡から発見された甲骨文字の六十干支の誕生の裏に現代数学的思考があった。
縦横学では横線=現実=肉体、縦線=精神=霊魂としているが、数学では横線=実軸、縦線=虚軸と定義し、横線は実数(2乗すると0以上になる数)であり、縦線は虚数(2乗すると―1になる数でiで表す)となるとしている。そして数学ではX軸とY軸の交点を0(基点)として横線の右方向をプラス(+)、左方向をマイナス(−)に対して、縦横学では横線と縦線の交点を中央、右方向を東、左方向を西としている。
ところで六十干支は10種の十干と12種の十二支の組合わせで出来ており、十干と十二支にはそれぞれ陰(−)と陽(+)があるため、組合せによってプラスになるものとマイナスになるものが成立する。つまり10×12=120種のうち60種がプラスになり、60種がマイナスの組合せとなる。そこで東洋の古代人はプラスの60種を「表干支」とし、マイナスの60種を「裏干支」として60種の表干支を「六十干支」として活用した。
その上で表干支はX軸(横線)のプラス方向(東方)となり、裏干支はマイナス方向(西方)となると考えた。そして人間は誕生日と同時に表干支を持ってプラス方向(東方)に向かって生きると考え、裏干支のマイナス方向(西方)は誕生前の母親の胎内に宿っている期間と死後の世界と考えた。ここから人間の誕生日と「宿命」との関係性を考え、その上で同じ宿命でも「環境」によって個々の「運命」が変わると考えた。

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2014年12月29日

社員の本当の価値を知るには

社員の価値を知るとは、一言で言えば、先ず社長の能力、取り分け、その長たる者の洞察・明察力によるものと考える。又、会社の価値と社員の価値は等しいとする考え方がある。
つまり、長たる経営者の価値基準が全て反映されるからである。
また、会社の価値も人間個人の価値も誰かが勝手に定義付けたものではなく、その時々の時代と社会が価値を決定する大きな要因であると言う認識を出発点とする。

そこで、「価値」とは何か?を分解して考えてみると、先ず「価値」とは「大衆価値」と「個人価値」に分けて考える事が必要である。次に「直接価値」と「間接価値」に分けて考えると、社員の役割と価値が判明してくる。つまり、直接的に価値ある人材であるのか、間接的に価値ある人材か?という事で、どちらも会社には表裏として必要な人材であり、たとえ専門分野で個人としての価値を大いに発揮する人物であったとしても、集団の中では、それぞれが役目役割の中に在り、その人物を引き上げてくれる人材や裏方で支える役割を担う人物こそ、大事な間接的価値を持つ人物である。そこで、適材適所への役割配置だけに終わらず、そのためには社長、或いは担当者たる者の「明察力」と「人使いの術」が会社の価値と社員の価値を高める要因の大なる一つであると考えるのである。

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2013年03月29日

二十四節気七十二候

古くから伝わる季節の分類法が「二十四節気七十二候」である。

季節の微妙な変化を自然の動植物の中で観察し、それを五日間の間隔で追って表現している。

季節は変化そのものである。季節という空間は時間の中で盛衰し循環している。

それを克明に観察し、記録し、感じると、そこから詩が生まれて歌が生まれるというふうに繋がったということではないか、と。

一年は太陽の周りを地球が一周することであり、一周は360度である。

一年は四季節であるので一季節は90度。

一年は12ケ月であるので、一ケ月は30度になる。

「二十四節気」とは一ケ月を二分して、一区分が15度となり、

一年で二十四区分出来る事をいう。しかし、地球は太陽の周りを回転するも、

その軌道は円ではなく楕円形(太陽黄経という)である。

つまり、一ケ月の長さも季節の長さも同じにはならない事が、暦のズレに繋がるのである。

続いて、一か月を前半(節)と後半(中)に分けて一節気が15度であるが、

これを、また三分し一区分5度としたものを「候」という。一節気は三候となり、

「初候」「二候」「三候」と言い各候に季節感・特徴を付して名称としている。

一ケ月は六候となり、一年は七十二候となる。これらを総称して「二十四節気七十二候」というのである。

立春から数えて、今日は、ちょうど十一候に入った時期である。

二月(中)の初候が過ぎて、二候・雷及発声、 二月(中)の三候・始雷へと

緩やかに季節は変化していく・・・。

2013年03月19日

春分(太陽黄経0度)

春は生意(物を生ずる心)があるといわれる。春がどうして夏・秋・冬の三時

を包むといわれるのか? ・・・人間は自然物であるため自然を観察し自然に

即した生き方をしてきた事から自然界の法則を知っている。それが季節の分類

である。四季の気は温と涼と寒と熱である。

・・昔からいわれていることに、春の物を生ずる心が夏・秋・冬を一貫してい

ること表現して包得としている。包むとは、根源の同一性と一貫性を意味して

いるとされる。次のことばでも表わしている。

春は則ち生の生なり。

夏は則ち生の長なり。

秋は則ち生の収なり。

冬は則ち生の蔵なり。

秋・冬の四季においては、つまり、涼と寒とは物を生ずる事ができない。夏気

は、また熱くて物を生ずる時ではない。ただ春の気は温厚であるので、そこに

物を生ずる心を見る、というのである。

      夏になると、生気が長じ

        秋になると生気が収まり

          又、冬になると生気がかくれる、と。

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2013年02月04日

立春(太陽黄経315度) 

本日、二月四日は「立春」である。太陰太陽暦(旧暦)では正月節で、本日

から2013年が始まるという事になる。新韶如意(新年おめでとう)である。

太陰太陽暦と現代の太陽暦との違いと言えば「時間暦」と「時間・空間暦」の

違いであって「太陰太陽暦=時間空間暦」「太陽暦=時間暦」となるのである。

つまり、太陰太陽暦(旧暦)では空間を現す「十干」と時間を現す「十二支」

という「干」と「支」の合体の「干支」から出来ており、そこには古代人の自

然観・自然思想から生まれた大きな宇宙観の意味合いが付されているのである。

つまり、太陰太陽暦=干支暦である。間違っても「陰暦」とは言わない。

干支暦に直すと、2013年2月4日は、癸巳年・甲寅月・辛丑日となる。

さて、旧暦から新暦にコッソリ替えられたというのは、単なる外交上の都合

からであるが、旧暦は太陽暦より1年で11日短い、つまり、1年が13か月

となる。そこで3年に1回ほど閏年をおくという事である。ちょうど明治6年

がその年であった。そこで、明治5年12月3日を新暦(太陽暦)の明治6年1

月1日としたという事である。明治維新の直後である。

因みに、中国でも1912年の元日から西洋暦に切り替えている。これも外交

上の都合とある。古から暦は大切なものでそれぞれの国において作られている。

ことに、国境というものが決まっていない中国では諸外国に対して「朝貢観

念」「五服説」という観念から五服の思想というものを打ち出し、中国文化を認

めさせそれに従う条件として「暦」を与えたという歴史的事実がある程である。

「暦」を持つのは高い文化を持つ国であるという事である。

そんな時代にあって、幸いにも日本は、内乱を期に遣唐使の廃止から自国に目

を向けたのは、中国の長期内乱のお蔭であると言えるのではないか、と。

平安時代は国風文化の時代である。かな文字をつくり、「暦」を造るという技術

があったお蔭で現在の安定した国があるとも言えるのではないか、と。

さて、暦からくる季節の分類法は、中国において古くから伝えられているが、

それもそのまま日本にも受け継がれている。その「二十四節気七十二候」の説

明については後日に回すとして、今日は立春。一年は太陽の回りを地球が一周

する事であり一周は360度である。一年は4季節であるので一季節は90度

である。春分点(3月21・22日頃)を太陽黄経〇度と定め、夏至は太陽黄経

90度、秋分点は太陽黄経180度、冬至点は太陽黄経270度となり、一年

の始め「立春」は太陽黄経315度となるのである。

2008年12月31日

「運」とは何? その語源は?

大晦日ですね。

皆さんは年を越す準備は出来ましたか?
来年の運勢・運気が気になり、おみくじや占いを楽しまれる方も多いかと思います。
「運がよい・わるい」「運命」「運勢」「運気」など、日ごろ何気なく耳に入ってくるこの言葉。

「運」という文字を辞書で調べてみると

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2007年04月27日

量子力学とユング

近代科学の法則に合わないものは非科学的であると、長い間その存在を否定されて来ましたが、それが無視できなくなった事象が「量子力学」の世界です。

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近代科学とアルケオロジーの時代

ガリレオやニュートンを創始者とする近代科学は現在でもあらゆる分野で大きな影響力を持っています。
それは「法則の探求」を重視するもので、還元論、因果律が基本概念となっています。

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2007年04月24日

アルケオロジー算命学とゼロ(零)の概念

ゼロはデジタル的に解釈すると「全くないこと」を意味し、コンピューターの世界の
デジタル信号は0と1とで表現しています。

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