役割の上下を以って結婚の形
昨今のニュース番組から、時の権力者の見苦しい弁明の中に「私と妻は対等でありますから・・」との言が飛び出したが、その言葉から「不完全な結婚」の形を想像してしまう。
実に結婚とは?人間が生きる上で最初に作る最小の集団である。これが結婚の形である。
人間の出発点として、一人の男性と一人の女性が作る小さな生きる範囲の家庭である。
そこには、細やか営みがあり、平凡な人間の姿があり、一つ一つを積み上げて行く小さな努力の世界がある。全ての運命の出発がこの家庭から始まり、家庭の在り方が、やがて運命を作り出して行く。そこで夫婦は目的を一つとし、一つの目的の為に二人で役割を果たしていく事になる。夫婦は蓄積という目的の為にお互いの役割を所有するのである。