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天中殺理論と干支

宇宙は時間と空間から成り立っております。
そして干支暦の基になる干支とは場所と時間の位置を知らせる符号です。
そして人間を自然界の中で考えて行く付号でもあります。
誰もが生まれた瞬間に六文字の干支という符号を持つ事になり、これ、宿命と言います。
それも六タイプの「欠けた空間」の何れかを持つ事になり、その欠けた部分から「欲望」
というものが生まれているという理屈が成り立ち、空間の欠けた部分を「天中殺」と呼び
形にならない、結果に貢献しない時間帯としているのです。
天中殺理論は深い意味合いがありますが、最も初歩的な理論から説明すれば、以下に記し
たような時間と空間の理論です。これが、時間と空間の間に生ずるズレなのです。
この干支暦では、2月4日の立春を以って新たな年の始まりとしています。
また、天空のみを対象に数字で表した時間暦・現代の西洋暦(ユリウス暦)とは違い、
時間と空間を同時に現すことに価値を見出し、その中の意味合いを含んだものが、
世界で唯一の「干支暦」なのです。10×12=120の干支が出来ますが、現在を中心
に未来・前進「生きる」という状態のみを対象とする所から、陰陽説を使いプラスになる
干支のみを選んでいます。その結果、表干支の六十干支が出来た訳です。

(陽×陽=陽 陰×陰=陽) (+×+=+と−×−=+)
空間を表す十干 (甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)
時間を表す十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)
空間の欠けは120年に20年間・12年に2年間・12か月に2か月・12日に2日、
何方にも空間の欠けが出来ます。吉凶の判断はせず、それを知る事が大切な事なのです。
その意味合いには、大変深いものが有り、又、付帯する天中殺の種類も多く天中殺理論は
数千年前から秘伝として伝えられたもの中では最も難解で価値の高いものと確信します。
さて、2016年2017年は申酉天中殺を所有する人達が2年間の天中殺時間に入ります。
しかし、「申酉天中殺」とは、申年生まれとか酉年生まれの人とは全く関係ありませんので、
どうか、間違わないようにして下さい。生年月日の「日」の部分で決まるのです。
この前進力のある「申酉天中殺」、天中殺の中で最も位の高い「申酉天中殺」の人達は
進め、止まれで表現すれば、この時期「止まれ」の時です。
行動力には頼らず精神性の向上を目指すなり、心次元を高めるべく目標設定して下さい。