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「子は親の鏡」なり。

「渦中の人
の番組で「高みの説教」を重ねる特異な姿は、もう見なくて済むと思う

方々も多いのではないかとも思う。子供の責任は、当然何があっても親・家の責任で

あるといえる。過去と未来は繋がっているのであるから、原因があって結果である。

昔から悪い事をすれば「末代までの恥」とした教えが、その家々にあり、誇り高い生き

方もあったものだが、その美しい「恥じ入る」文化がいつしか崩れてしまったようだ。

子育てには非常な忍耐がいる。片手間で育成は出来ないものである。其処に母の役割と

父の役割があるのであり、二十歳までの間に人格のベースが出来上がるのが普通である。

そこで、渦中の親子、30代の男子に欠けている人間として絶対必要不可欠が三点ある。

一、 自己抑制能力
二、 善悪の判断能力
三、 分(わきまえ)

「山高ければ谷深し」とも言われるように、高みから「落ちて学ぶ」という学びの方法

も「静かに学ぶ
時間を与えられたことと考えると良い結果だと思う。さて、現在は情

報過多の時代である。しかし、その利よりもその害の方が多い事を思うと、・・・

「どんな鳥だって、想像力より高く飛ぶことは出来ないだろう!」という、作家、寺山

修司の言葉が頭をよぎるが、それは1980年以前の話ではないかと思ってしまう。

個人差はあるにしても、この情報過多の時代の今は鳥の飛ぶ高さに届かない想像力に

なったのでは?と感じる事が日毎に多くなってしまっている。

情報を取り込むことで想像力を失いかけているのではないか、と。知恵のない事件が多

すぎる。泥棒の才能とはつかまらない事である。その結果すら想像できないとは・・。

そこで、その昔、こんな事件があった。白昼堂々と市場でお金を盗んだ男がいた。男は

簡単に役人に捕まり問われた。

役人;「なぜ、こんなに大勢の人がいる所で簡単に捕まるのに盗みを働いたのだ?」

盗人;「はい。その時、私にはお金しか見えなかったのです。」

人間とは夢中になると「想像力」以前に「視野」が狭くなることも事実らしい。