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二十四節気七十二候

古くから伝わる季節の分類法が「二十四節気七十二候」である。

季節の微妙な変化を自然の動植物の中で観察し、それを五日間の間隔で追って表現している。

季節は変化そのものである。季節という空間は時間の中で盛衰し循環している。

それを克明に観察し、記録し、感じると、そこから詩が生まれて歌が生まれるというふうに繋がったということではないか、と。

一年は太陽の周りを地球が一周することであり、一周は360度である。

一年は四季節であるので一季節は90度。

一年は12ケ月であるので、一ケ月は30度になる。

「二十四節気」とは一ケ月を二分して、一区分が15度となり、

一年で二十四区分出来る事をいう。しかし、地球は太陽の周りを回転するも、

その軌道は円ではなく楕円形(太陽黄経という)である。

つまり、一ケ月の長さも季節の長さも同じにはならない事が、暦のズレに繋がるのである。

続いて、一か月を前半(節)と後半(中)に分けて一節気が15度であるが、

これを、また三分し一区分5度としたものを「候」という。一節気は三候となり、

「初候」「二候」「三候」と言い各候に季節感・特徴を付して名称としている。

一ケ月は六候となり、一年は七十二候となる。これらを総称して「二十四節気七十二候」というのである。

立春から数えて、今日は、ちょうど十一候に入った時期である。

二月(中)の初候が過ぎて、二候・雷及発声、 二月(中)の三候・始雷へと

緩やかに季節は変化していく・・・。