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貪欲・我欲・多欲・寡欲

人間は欲望があることによって進歩してきたことには間違いないが、あまりに欲望の充足ばかり求めているようでは、心の安定が得られない。又、心が安定しなければ生活の安定もありえない。
其処で、諺に曰く「心を養うに、寡欲よりも善きはなし」寡欲(かよく)とは、欲望を少なくすることである。貪欲でもなく、我欲でもなく、多欲でもない。初めから欲望を制限して、少なめに押えておけば、心のバランスを正常に保つ事が出来るというもの・・。
現代人も、病的なイライラに悩まされることもないはずである。
人は、欲を持つとその考えが乱れるし、考えが乱れると欲はさらに激しく・・。

であるから、

利益を求める欲望が強いと悩むことになる。

悩むことが続くと病気が起こり、病気が起こると智慧が衰え、

知恵が衰えると考えを誤り、考えを誤ると、

行動がでたらめになり、行動がでたらめになると、

禍がふりかかり、禍がふりかかると、病気が身内にまとい付き、

病気が身内にまとい付くと、外からひどい災いが迫り

外から災いが迫ると、苦痛が胃腸のあたりにさしこみ

そうなると、人を傷つけることになり、人を傷つけることになると

身を引いて自分をとがめることになる。

「最もいたましい過ちは、利益を求める欲望である」と。

老子もいっている。