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呉子はいわれた!

「人はつねに自己の能力を超えた事態に遭遇して倒れ、自由にならない状況に
出会って敗れる。」
したがって、重大な人選には心して人材を選び、適材適所に配置する事が肝心である。
・・・武侯は尋ねた。
「もし敵が大軍で、味方が少ない場合には、どうすればよいか?」
呉子はこたえた。
「そういう場合には、平坦な土地では戦いを避け、狭く険しい地形の所に誘いこむのがよいでしょう。だからこそ、「一の兵力で十の敵を討つには狭い土地であたるのが最善であり、十の兵力で百の敵に当たるのは、険しい地形の土地で戦うのが最善、千の兵力で万の敵にあたるのは、障害の多い土地で戦うのが最善だ」といわれるのです。

**これは兵法である。
兵法とは、戦略であり軍隊の進退・勝つためのみの方法を論じたものである。そして算命学の軍略とは、国家の進退を論じるものであり、損か得かの経済思考が中身になければならない、その点が兵法との大きな違いであるが・・。

そして、呉子はいわれた。
例えば戦いでは能力に応じたやり方がある。
背の低いものには長い矛や戟をもたせ、背の高い者には弓や石弓をもたせる。力の強い者には旗をもたせ、勇敢な者には合図の鐘や太鼓を持たせる。力の弱い者は雑役に使い、思慮深いものは参謀とする。そして、同郷の者どうしを一組にし、十人組、五人組などに連帯の責任をもたせる・・・・・等。

・・こういう緻密な政治力が、今こそ必要な時期ではなかろうかと思う。
また、あまりにも近年、政治が軽すぎるのではないだろうか・・・と。