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「無用の用」の大切さ!

現実分野の発展で、世の中が複雑になると人間は単純化し大きく社会の価値観が変ります。そうなると複雑人間は過去の人となり、だんだん影を潜めるようになります。
・・これが現実界の進歩なのでしょう。
世の中には、形あるものと、形ないものがあり、「有用と無用」「現実界と精神界」があります。現実的分野の追求は確かに世の中に発展をもたらしたが、その裏側の精神性はどんどん退化し、思考しない人が増えた反面、社会に適応出来ない人達も生み出しているようです。私たち人間が生存するには、精神性と現実性のバランスが必用でありバランスを保って生きているともいえますが、バランスが崩れた今は、心に闇を持つ人たちのなんと多いことでしょうか。

今こそ、「無用」が「有用」に変ることに気ずいてください!
兵法にも「迂直の計」があるように、遠まわりとかムダを恐れることはありません!
「無用の用」・・・。
例えば日常の挨拶。仮に無かったとしても生活や仕事は成り立つかも知れませんが、たった一言の挨拶で人間関係が随分と違ってくるのではないでしょうか。
例えば笑顔。ご近所の人間関係、会社の人間関係も雰囲気が大きく変化し仕事効率も違ってくる事でしょう。
例えば道路。これは「無用の用」の効果です。道路が足の幅しかなかったら怖くて夜は歩けません。
今の世の中、利益・利便・テクニック等の「有用」ばかりを優先した結果、大切な「無用」が切り捨てられていると思いませんか?
自然の哲理は、有と無、陰と陽の真理で支えられています。
「有形」が欲しいと思ったらそれを得るための武器は「無形の世界」にあるということを
大切に考えたいものです。