アポロ13号 奇跡の帰還
10年程前にトム・ハンクス主演の映画で「アポロ13」という映画がありましたが、ご覧になった方も多いかと思います。
映画のストーリーは、アポロ13号の船長であったジム・ラヴェル本人の著作「Lost Moon」が原作となっています。
1970年4月11日に打ち上げられたアポロ13号は、西洋のジンクスである13という数字対して科学技術が迷信を打ち破るという証明のためにと、敢えて13時13分きっかりに打ち上げられました。
結果はご存知の通り、NASA始まって以来の災難となってしまいました。
順調な飛行が続いたものの、月までの行程の6分の5を過ぎた13日午後10時、司令船の酸素タンクの一つが爆発し、3個あるうちの燃料電池2個までが電圧を失い、電力を供給できない状態になってしまいました。
結果として、月面着陸は不可能となってしまったのです。
西洋のジンクスはさて置き、事故に至までには数々の偶然が重なった事実がありました。
<その1>
本来13号に乗るはずだったアラン・シェパード船長の内耳の病気が再発した為に、14号の乗組員とごっそり入れ替わった事。
<その2>
ジム・ラヴェル船長率いる乗組員の一人、ケン・マッティングリー(司令船パイロット)が風疹の疑いの為、出発2日前に予備乗員のジャック・スワイガートと入れ替わった事。
<その3>
ジム・ラヴェル船長が天中殺だった事。
<その4>
ジャック・スワイガート(司令船パイロット)の年運の東(仕事)に「破(は)」が巡っていた事。
※物事が完全でなく、不完全に終わる
<その5>
13日に事故が発生した事。
会員の皆さんは13号乗員の年運を確認してみてください。
左から
ジム・ラヴェル(船長) 1928/3/25
ジャック・スワイガート(司令船パイロット) 1931/8/30
フレッド・ヘイズ(着陸船パイロット) 1933/11/14
後に事故の原因は判明
酸素タンクを撹拌(かくはん)する際に内部の不良コイルがスパークしたことが爆発の原因でした。
またその危険性は二年前の11号の時から生じていました。
「輝かしい失敗」と呼ばれたアポロ13号のミッションですが、それ以降NASAでは13のつく名前は使われていません。