« 飯島愛さんの早過ぎた死 | メイン | アポロ13号 奇跡の帰還 »

「運」とは何? その語源は?

大晦日ですね。

皆さんは年を越す準備は出来ましたか?
来年の運勢・運気が気になり、おみくじや占いを楽しまれる方も多いかと思います。
「運がよい・わるい」「運命」「運勢」「運気」など、日ごろ何気なく耳に入ってくるこの言葉。

「運」という文字を辞書で調べてみると

1、 人の身の上にめぐりくる幸・不幸を支配する、人間の意志を超越したはたらき。天命。運命。「―が悪い」

2、 よいめぐりあわせ。幸運。「―が向いてくる」「―がない」
(Yahoo大辞泉 より引用)

それらしい意味が書いてありますね。

古代から存在する「運」という文字ですが、運命学のみに留まらず、漢方医学の分野にも痕跡がある事が分っています。
前漢の時代に書かれたとされる、中国最古の医学書である「黄帝内経(こうていだいけい)」の一部、「六節臓象論篇」「天元紀大論篇」には根本となる考え方が書いてあります。

300px-Solar_sys8.jpg

本来「運」とは五行(木火土金水)の運行を意味しており、「三陰三陽」と深く結びつき自然界の変化の一般法則として、理解されていました。
即ち、陰陽五行はすべての物事の発展と変化、成長と消滅の根源であり、この変化の法則に従っていれば、物事がスムーズに行き、逆らえばうまくいかない事を説いていたのです。

「運がいい」とは五行運行の法則に従っている事を示し、その反対に「運が悪い」とは五行に逆らった行動をしている事と理解できます。

因みに「運気」という言葉は本来「黄帝内経」の医学用語であり、「五運六気」の略です。
五行(木火土金水)の運行と六気(風熱湿火燥寒)の気象の変化から人体に発病させるメカニズムを説いています。