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同じ生年月日の人って?

同一生年月日で同じ分析が出る事に対して、疑問に感じる方も多くいらっしゃるようです。


その方々曰く、「同じ生年月日なのに、分析結果が同じなのはインチキじゃないの?」

算命学が運命を言い当てる、ある種の「預言」に分類される領域に踏み込むものであれば、インチキな占いエンターテイメントとして認めざるを得ないでしょう。
個々に違う分析結果がはじき出される事を期待されている方は、心の何処かで奇跡的なスピリチュアル体験を求めているのかもしれません。
実際、下駄を蹴り上げて明日の吉凶を占った方が、平和的で楽しいですが。:D

さて、そもそも算命学は「学」と付いているからには学問です。
「学問」であるからには、そこに体系化された膨大な知識が理路整然と存在しています。
分析の計算ロジックには0(ゼロ)の概念も取り入れられており、物理学の範疇である波の原理に対する考え方の原型も垣間見る事が出来ます。
少なくとも金儲けが目的で研究開発された代物では無い事が伺えますし、かなりのレベルで学のある人々が携わっていた事が想像できます。


要約すれば、算命学とは、
干支暦(太陰太陽暦)を使い「時間」と「空間」を最小一日単位で基準とし、東洋医学の人間の肉体が大自然の一部であるという考え方と同様に、精神(気の集まり)も大自然の法則と同じはずであるとの仮説を元に、東洋医学と同様の立体陰陽五行用いて理論を展開している学問です。
採用されている理論は実証の裏付けが取られているとされており、これを用いて人を見る時は、理論上の分析結果に対して、実際の本人の現況を照らし合わせて目的とする答えを導き出す手法をとります。
より正確な答えを出す為に環境を重視する事から、精神的な影響が考えられる両親(6代遡って)・兄弟・配偶者を含めた全体を見る事が必然とされており、本人だけを見て運命を言い当てる占いとは一線を画しています。

本人の現況を照らし合わせる行為は、誘導尋問の類として誤解を招く事があり、一部の理解の無い評論家には人生相談と同等レベルに扱われる事が多い様です。
しかし、それは間違った誤解であり、人間の事象すべてには理由がある事を、理路整然と紐解いて説明してくれる算命学は人の心を救う役目を果たす事も多く、多くの人々の心を惹きつけている理由でもあります。

因みに、双子や三つ子などは同一生年月日としては扱わず、別の定義がちゃんと存在しています。

こちらはまたの機会にご紹介します。


【監修者のコメント】
人間は環境の動物・・とも言われます。同一生年月日は宿命に共通の資質を持ちます。
花で例えれば「同種類の花」です。咲く場所によって、様々な違いが出ますし、環境という問題が大きくかかわって来ます。
環境より自分が強ければ資質通りに育ちますが、資質が出ない場合は、環境の方が強くかかわっていると言わなければなりません。
人は、宿命と環境の接点で生きているとされる由縁です。